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■2009.03.23 サクラ
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※裏描写があります。閲覧は自己責任でお願いします。
夢で会えたら幸せだったはずなのに
手に入るはずも無い宝石は、今、僕の手の中に
今度は失ってしまうのが怖くて、握った手を開けなくなった。
未来は僕らの手の中に
―前編―
『クリスマス、どっか遊び行かない?・・・・泊まりで。』
・・・いや、宿泊の件を最後に持ってくる辺り、下心を勘ぐられそうか
『クリスマスイブはさ、遠出してみない?泊まりになっちゃうかもしれないけど』
・・・わざとらしい・・・
そもそも・・・蘭ちゃんはクリスマスイブを俺の為にきちんと空けてくれているのかすら・・・怪しいんだよなぁ。
あの小学生軍団とお家でホームパーティなの♪なんて可愛い笑顔で言われる可能性も無いとは言えない
『クリスマスの予定ってある?俺とどっか行かない?夜景の見えるホテル予約してあるんだ♪』
・・・なんで恋人同士になったのに、クリスマスの予定があるのかどうかから聞かなきゃいけないんだろ・・・
うーんと首を捻る。
もう何週間も前から、勝手に企画しているクリスマスイブの予定。
バイト代つぎ込んでホテル予約して、一人で盛り上がっている俺。
下心が無いなんて、そんな嘘はつけない
イブの晩に蘭ちゃんを離したくなくなるのは必然で。
今日は終業式、蘭ちゃんと映画デートなんだけど
今日こそぜってー・・・誘う。
そんで・・・イブの晩は・・・初めての、夜にならないかなぁなんて、そんな期待も相当でかい。
俺が蘭ちゃんに捨て身で告白して、蘭ちゃんが泣きながらOKしてくれたのはもう2ヶ月も前。
はっきり言って、友人関係でいた時の方が、抱きついたり、ふざけてキスをしてしまったり
軽い接触をしては楽しんでいた俺なのに
いざ、こうやって公然と恋人同士を宣言できる立場になったら・・・・
だめじゃん、手を繋ぐ事すら緊張して出来なくなってしまった。
頭と心がリンクしない、精神的にはもう、結婚するまでオアズケでもいいから一緒にいたいと思っているのに
体は、蘭ちゃんをメチャクチャに愛してしまいたいという衝動に駆られている。
見る夢もずいぶん艶かしく、リアルになりつつあって・・・
「お代わりいかがですか?」
「うわ、あー・・・下さいv」
悶々と考えていたら、いつのまにか店員さんが側に立っていた。
ここは、待ち合わせ場所のケーキ屋さん。
美味しいと評判のフルーツタルトを食ってから映画に行こうという、黄金のデートコースだ。
「待ち合わせですか?」
「そですvすげー可愛い子が俺の前に座るから、見ててね?」
「なんだー残念・・・彼女ですか?」
「はいv」
きっと今の俺は、スペシャルな笑顔を見せていることだろう。
くるりと店内を見回すと、女の子ばかりがたくさんいるけれど
・・・・どの子より、蘭ちゃんが一番美人。
むろん外見だけで彼女を好きになったんじゃない、外見だけならあんな難攻不落な女の子、狙うもんか。
・・・だけど、やっぱ彼女がとびっきりキュートだったら、男としては鼻も高々になるってもんで・・・
「お。」
制服の蘭ちゃんのかける姿が、店の窓から見えた。
んなに走ってこなくてもいいのに・・・おもわずクスリと笑ってしまう。
腕時計を見やると、まだ待ち合わせ時間には5分もあって
どんだけ前に来てたんだよ、俺・・・と、余裕の無い自分に苦笑する。
「ごめんね!」
はぁはぁと大きく息をついて、蘭ちゃんが俺の横に立つ。
「いーよいーよ、俺も今来たとこだし。」
俺がガクラン、蘭ちゃんがブレザーな事に少し寂しさを覚えてしまうも
短いスカートがふわりと揺れて、綺麗な太ももがあらわになって
そのまま俺の目の前に腰を下ろす様子を見やると、今度はジャケットを押上げる胸につい目が行って
・・・またクリスマスイブのお誘い方法を考えて、頭を抱える、俺。
「あ、ケーキ食べるの待っててくれたの?」
「そりゃ、先食ったら蘭ちゃん怒りそうだし。」
少し意地悪を言ってニカリと笑うと、そんな事で怒らないもんと頬を膨らませる蘭ちゃんに笑って
2人分のケーキを注文した。
「映画、何見よっか。」
「なんでもいいよ、蘭ちゃんの好きなので。」
「でも、前も私が選ばせてもらったもん。」
はい、と映画館の上映予定表を見せてくれる蘭ちゃんだけど
・・・正直内容なんて、どうでも良くて。
ただ、映画のシーンに一喜一憂しては泣いて、笑う蘭ちゃんが見たいだけだったりして。
それでも、なんとなく予定表を見やると
「・・・・これがいいかな。」
「・・・・・だめ。」
わざと選んでやった恐怖映画と呼ばれる類の物。
「何でだよ?俺が好きなので良いって言ったじゃん?」
ニカリと笑ってやると、丁度ウェイトレスの女の子がケーキをもってきてくれた。
「どうぞ・・・ほんとですね。」
蘭ちゃんにケーキを置いて、そして俺に向かってニコリと笑いかけてくる。
「でしょ♪」
ごきげんにそう言って、ありがとねと俺も笑う。
・・・ほんと、だよなぁ。
サラサラの髪に、真っ白できめ細かい肌に、クルクルの丸い目に、ほんの少し頬がピンク色で。
今はアメジスト色の瞳が、潤んでいる。
・・・潤んでる?あれ??
ほんの少し口を尖らせて、俺を見ている。
その手には、このビルの映画館の予告表・・・
「・・・冗談だよ冗談!怖がりの蘭ちゃんはそんなの見れないよなぁ?」
しまった泣かせる程イヤダなんて思わなかったぜ。
あせって奪うように蘭ちゃんから予告表を取り上げると
また別のウエイトレスの女の子が水を持ってきてくれて
「あ、これ私も見たvすっごく面白かったですよ〜。」
ずいぶんと気さくな店なのか、色々な店員に声をかけられる。
「へぇ、怖いの平気なんだ。すごいね、女の子なのに。」
同じ女の子でもいろいろだよなぁ、と思って蘭ちゃんを見ると
ますます頬を膨らませている。
う・・・そ、そんなに怖い顔をしなくても
「・・・・行こう、それ。」
「それ?それって・・・これ?」
俺がその恐怖映画のタイトルを指差すと
それから目をそらせながらも、蘭ちゃんは大きく頷いた。
蘭ちゃんの髪が、俺の鼻腔を擽る。
額は俺の肩に押し付けられて、その細く長い綺麗な指は、俺の右腕に巻きついている
スクリーンからムービースターの悲鳴が轟くたびに、俺の後ろに潜りこもうとせんばかりに、密着する・・・体。
なんだろ・・甘い、香り。
吸い込むたびに、胸の奥が痛くなって
生唾を飲むタイミングを計るほど、緊張してしまっているのがわかる。
「蘭ちゃん・・・ぜ、全然見て無いじゃん・・・・」
緊張を知られたくなくて、なんとか軽口をたたくも、それは少し掠れていて
ここが映画館で無ければ・・・あぶねー・・・・
「や・・・・・・・」
全くスクリーンを見れない蘭ちゃん、ほんっと怖いんだなぁ。
なんだって、彼女にとってはこんな最悪な映画を選んだんだか。
・・・役得だけど、今の俺には・・・過剰な刺激で
正直映画館の中だってのに、我慢を重ねている体がぴくりと反応し始めた・・・俺。
き・・・気づかれねぇよな・・・・
少し、腰を引いて座りなおすと
「だめっ」
蘭ちゃんが消え入りそうな声で、俺の腕にしがみついてくる
「どこにもいかねーって。」
俺も小さな声で告げてスクリーンを見るフリをするけど、全く映画の中身が頭に入ってこない。
とにかくなんとか足を組替えて、確実に臨戦態勢に変貌を遂げた自分を隠した。
・・・トイレ行って出さねーと・・・立てねぇじゃん・・・
しかし蘭ちゃんは、とても離してくれそうもない。
なんとか治めねーと・・・・あと何分で終わるんだっけ?
とにかくオカルトチックな思考に浸っておちつかねーとやべぇぞと
面白くも無い映画に何とか集中を試みる。
「お・・・面白かった、ね?」
自分で選んでおいて、一度もスクリーンを見なかったことを申し訳なく思っているのか
蘭ちゃんが俺の顔を覗き込んだ。
「・・・・・・ほほー・・・・そんな戯言を言うのはこの口か・・・?」
ついつい蘭ちゃんの頬に手をやってしまい、そのあまりのすべすべとした感触に慌てて手を引っ込める
「なんであれにしたの?もっと蘭ちゃんの好きそうなの、あったのに。」
「だって・・・。」
また、あの表情をして、蘭ちゃんが俺を見上げてきた。
・・・可愛いなぁ・・・・・
って、そんな場合じゃない、なんか怒ってんのかな?
あんま顔を近づけられると、やっとおとなしくなった俺がまた・・・やばいんですけど・・・
見上げると外はもう真っ暗で、寒いねと彼女がフワフワのマフラーに顔を埋めた。
・・・マフラーになりたい・・・なんて思いながらツイツイ見とれてしまうと
そんなバカな視線を感じたのか、蘭ちゃんがふいと顔をあげる。
「なぁに?」
「あ、いやその。暖ったかそうだなーって思って・・・・。」
つい頬が、染まる。
蘭ちゃんの首下はとても暖かそうだけど、掌は無防備で寒そうだ。
手を繋いで、そのまま俺のダウンジャケットのポケットに導いてあげたいけれど
そんな事・・・蘭ちゃんが望んでいるかどうか、わからなくて
行こうか、の一言で、俺達はそのままそこを、後にする。
「夕飯、どうする?」
「園子が言ってた美味しいレストランが近くにあるの、そこにする?」
蘭ちゃんがふわりと笑う。
正直、蘭ちゃんの手料理とかメチャクチャ食ってみたいけど・・・んな図々しい事は言えなくて
「いいよ、デザートなんだろなー?」
「快斗クン男の子なのに、よくそんなに甘いもの、食べれるね?」
そう言ってくすくす笑う、蘭ちゃん。
・・・・誰と比べてんの?なんて
いつも思うわけじゃない、けれど別れの時間が迫ってくるほどに、マイナスな思考に囚われてしまって
情けない話なんだけど・・・いつもクリスマスの予定を聞くタイミングを、外す。
園子ちゃんのお勧めだけあるお店は、やはりとても人気があるのか混んでいたけれど
なんとか2人がけの席を用意されて、映画の話で盛り上がる。
楽しい食事が終わって、デザートが出てきた瞬間だった。
「あ・・・黒羽クン!」
「ん?」
隣の席に案内されてきた団体に声をかけられる。
「あれ、偶然だな・・・・。」
それはクラスメイトの女子生徒の団体。
いや、私服なのでわからないが、他の学校の生徒もいるようだ。
「ちょ・・・もしかして、彼女?」
「あー・・・・えっと。」
一人の女の子が蘭ちゃんを無遠慮に見やってから質問して、俺はその返答にほんの少し・・・迷う。
こうして公然と、蘭ちゃんを彼女だと言ってしまっていいのだろうかって
俺の高校だけならいいけど、蘭ちゃんの行く高校の生徒に、この事を知られてしまってもいいのかって。
・・・蘭ちゃんと幼馴染君の仲の良さは、とにかく有名らしいし
付き合っていると思っている人だって、きっといるんだろうし
もしかして俺といる事で、蘭ちゃんの立場がおかしい事になってしまった時
・・・俺は彼女をきちんと守って上げられるのか?なんて考えて
どんな姿になっても、彼女を必死で守り、そしてそれを継続し続けてきた幼馴染クンが頭から離れない。
俺は
あいつほど
あいつのように、蘭ちゃんきちんとを守ってあげられる?
幸せにしてあげられる・・・?
俺達の間には、培ってきた歴史が無い、土台が無い。
俺の気持ばかりが先行する、地盤の緩い場所に立つ高層ビルみてーに、ほんの少し揺れたらグラグラと崩れ落ちそうだ。
沈黙は数秒も無かったと思うけど、蘭ちゃんが俺より先に口を聞いた
「友達です。」
にこりと笑うその顔に、やはり内緒にしておいた方が良かったんだなと悟る。
でも、とたんに楽しみにしていたケーキが、色あせて見えて
持っていたフォークを置いてしまうと、それは蘭ちゃんも同じみたいだった。
「・・・出る?」
俺の一言に、彼女は小さく頷いた。
「じゃ・・・・な。」
蘭ちゃんの家の前
互いが向き合って、蘭ちゃんが俯いた。
なんだって彼女と過ごす時間は、こんなにも早くすぎるのだろうかと時計を睨む。
今日も誘えなかった・・・
「・・・送ってくれて、ありがと。・・・ごめんね。」
律儀な蘭ちゃんだけど、こんな一言でさえ、俺の心にちくりと刺をさす。
・・・・・・あいつだったら?送ってもらっただけで、謝罪なんてする?
いつも喧嘩してて、だけどお互いを思いあっていて
遠慮の無い会話を続けていた幼馴染より、俺の方が・・・・他人。
・・・・・いつも、こうだ。
夜になると、別れ際になるといつも襲うマイナス志向。
会って、話して、笑いあっているときは大丈夫なんだけど
今から一人で夜を過ごさなければならない瞬間に立ち会うと、いつも思う。
比べてしまうんだ、最強の幼馴染と、自分。
「じゃ・・・。」
「うん、暖かくして寝てね。」
「ありがと。」
蘭ちゃんの顔が寂しげに見えるのが、どうか俺の独りよがりではありませんように
「・・・・じゃあ、ね。」
「あぁ、帰ったら電話するよ。」
蘭ちゃんが、少し俯いて、くるりと体を自分の家に向けた。
―――――?
いつもなら、もう一言、二言
どっちが先に帰るとか、蘭ちゃんが先に行けとか、快斗クンを見送りたいんだとか
そんな事をすったもんだしながら話して、それでもお互いが何とか折れて「せーの」で帰ったりするんだけど
今日は、ずいぶんとさっぱり・・・・
そして今日半日を振り返って、やっぱり彼女はなんかおかしかったんじゃないかと・・・思う。
「・・・おい?」
思わず帰りかける蘭ちゃんの腕をとると、彼女はその体をぴくりと硬くした。
「らんちゃ―――――」
その腕をひくと、彼女の瞳からは
―――――涙・・・?
「離してっ」
俺の手を振り払おうと、片手で涙を拭いながら蘭ちゃんが言った
俺の頭に、かっと血が上って
暴れる体を、思い切り引き込んで、抱きしめた
「・・・どうしたの・・・。」
心臓が高い音を立てて、胸が苦しくなった
怖いんだ、きっと、蘭ちゃんが好きすぎて
この関係が消えてしまうのが、怖くて怖くて、ただ・・・
蘭ちゃんが、俺の胸の中で嗚咽をし始める。
「だって・・・・」
「・・・・・ん?」
抱きしめていた腕を離そうとすると、蘭ちゃんの腕が俺の背中に回った。
「らんちゃ・・・・」
「離さないで・・・・・」
消え入りそうな声で彼女はそう呟くと、俺の胸にぐいぐいと額を押し付けてきた。
「どうしたの・・・・?」
「わかんないんだもっ・・・だ・・・って!」
子供のように泣きじゃくる蘭ちゃんに、目を見開く。
こんな風に泣く女の子だったっけ?
「快斗クン優しい・・・けどっ 女の子にはみんなやさし・・・しっ」
「え?」
「す・・・ぐ離れ、行っちゃ・・・・しっ ・・・友達って・・・・いうし〜」
えーんと泣き出して、俺の肩口が濡れた
ちょ
まって
「蘭ちゃん・・・?」
友達って言ったの蘭ちゃんだし、すぐ離れていくのは思春期的な止むを得ない事情があるからで
女の子に優しい・・・のをどうして蘭ちゃんが怒って・・・・
って、これってヤキモチ・・・・とか?
嗚咽交じりの蘭ちゃんの一言一言を、必死で聞き漏らさないように神経を集中させるけれど
想定外の彼女の言葉に、頭の中がグルグルになってきた。
「・・・・ぎゅって、してくれなくなって・・・・」
くすんと啜り上げて、又も泣き始めた蘭ちゃん
その一言で、全てがクリアになった。
「・・・いいの・・・?」
俺は蘭ちゃんを抱きしめる。
壊れ物みたいに優しく抱く事なんて出来なくて、ただ力いっぱい胸に閉じ込めた。
わからない事だらけで、不安もいっぱいで
でもそれは、俺だけじゃなくて、蘭ちゃんもおんなじで。
もっといっぱい話せば良かったんだ。
わかったふりなんてしなくていい、俺らに2人の歴史は存在しなくても
掌をそっと開けば、無限の未来が自然に飛び込んでくるのだから。
「あったかいね・・・」
蘭ちゃんの優しい声が耳に響く
「・・・ごめんな・・・なんか、俺。・・・余裕無くてさ。」
かっこわりぃと思っていた言葉も、今なら素直に言えた。
「そうなの・・?全然余裕綽綽って感じに見える・・・」
「どこがだよ・・・嫌われたらどうしようって、そればっか考えてた・・・。」
「・・・うそ・・・・」
蘭ちゃんの驚いた声が、耳に心地いい。
いっぱい喧嘩して、すれ違って
そして最後はこうやって、ぎゅっと抱きしめあって、仲直りをしよう?
「俺ほんとはさ・・・夕飯外で食うより、蘭ちゃんの手料理とか食いたい。」
「本当?私もね、お弁当とか作りたかったんだけど・・・迷惑かな、とか思ってたの。」
「今度は作ってきてくれる?」
「うん!」
抱きとめていた手をゆっくり外し、蘭ちゃんの瞳の中に俺を写す。
綺麗なアメジスト色の瞳の中には、俺一人しかいないことを確認して
ゆっくりと、その甘い唇に口付けを落とした。
長く、長く、ただ柔らかくそれを重ねて、時間を止める。
その行為は彼女の柔らかい唇を敏感に感じてしまって、体が急に熱くなった。
キスを解くと、蘭ちゃんが潤んだ瞳で見上げてきて
「大好き。」
と、小さく呟いた。
「大好き?キスが?」
こみ上げてくる熱くて甘い気持ちが、なんだか気恥ずかしくなって少し茶化すと
蘭ちゃんは顔を真っ赤に染め上げて抗議する。
「そ、そうじゃなくて―――――」
その抗議を俺は、再び合わせたキスで封じて
今度は、深く、深く
舌を絡ませて、たくさんの意味を含んだ口付けを送った。
「んっ・・・・ふ・・・・」
こんなに寒いのに、体の熱が引かない
腰の抜けそうな蘭ちゃんを抱きとめながら、それでも舌を絡めつけて
「・・・・っ・・・はぁっ」
立っていられない蘭ちゃんの、息が上がってくる
顔を見たくなって、名残惜しいがその荒い口付けを解くと
上気して、瞳を潤ませる表情
「クリスマスは・・・全部もらうからな?」
覚悟いておいて?と耳元で囁くと
蘭ちゃんはその耳までもを、赤くした。
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